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INTERVIEW

開業当初からほぼ満室に。「運営を意識せずに済む」体制が支える豊洲の新たな交流拠点

三菱地所株式会社様

三菱地所株式会社様は、2025年9月、東京・豊洲にインキュベーション施設「LIFESTYLE LAB TOYONOMA(ライフスタイルラボ トヨノマ)」を開業されました。共同運営を担う株式会社IHI様の工場跡地から約30年にわたり進めてきたエリア開発の「ラストピース」として誕生した同施設は、「これからのライフスタイルを生み出す参加型実証施設」を掲げ、働く人・住む人・訪れる人が入り混じる豊洲の街の特性を活かした、実証実験と交流の拠点となっています。また、同施設は 日本経済新聞社と一般社団法人ニューオフィス推進協会が主催する第39回「日経ニューオフィス賞」において「サード・ワークプレイス推進賞 <クリエイティブ・オフィス賞>」を受賞されています。

同施設では、企画段階から当社が参画し、設計・工事を経て、開業後の運営までを一貫してサポート。運営フェーズでは、当社のアウトソーシングサービスとスペースマネジメントシステムをご活用いただいています。三菱地所様にとって、自社が現場の対応を直接行わず運営を完全に委託する社内でも事例の少ない試みでありながら、開業直後から個室がほぼ埋まるという好調なスタートを切った背景について、都市開発二部 豊洲開発室の渡邊様、多田様にお話を伺いました。

  • 導入前の課題

    • インキュベーション施設の立ち上げにあたり、企画から開業後の運営・コミュニティ形成までを任せられるパートナーが必要だった
    • インキュベーション施設という特殊なアセットの企画・運営実績を持つ会社が限られていた
    • インキュベーション施設の運営を完全に委託する形式は初めてで、社内と委託先の分業フローのすり合わせが必要だった
  • 導入の決め手

    • 企画から設計・工事・運営までを一貫して任せられる体制
    • シェアオフィスやインキュベーション施設の運営実績による信頼性
    • シェア企業寮も含めた多用途な施設づくりを一緒に考えられるノウハウ
  • 導入の成果

    • 開業当初から個室は満席近くの状態が続き、安定的な利用率を実現
    • 開業1年前からのイベント開催など、施設の認知を高める施策を企画・実施
    • 開業後も、会員のニーズに応じたシステム変更を柔軟に実施

会社概要

社名
三菱地所株式会社
本社所在地
東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビル
事業内容
オフィスビル・商業施設・ホテル・物流施設等の開発、賃貸
国内外での収益用不動産の開発、販売
住宅用地・工業用地等の開発、販売
空港・余暇施設等の運営
不動産の仲介・コンサルティング
資産運用事業
設立
1937年5月7日
従業員数
単体 1,209名 連結 11,659名

お話を伺った方

都市開発二部 豊洲開発室・主事

渡邊 悠紀様

渡邊 悠紀様

お話を伺った方

都市開発二部 豊洲開発室・副主事

多田 篤人様

多田 篤人様

多くの人が集まる豊洲の特性を活かした施設に。企画から運営まで任せられるパートナーを求めて

渡邊様のインタビュー画像

──まずは、インキュベーション施設「LIFESTYLE LAB TOYONOMA」設立の背景を教えてください。

渡邊様

もともとこの場所はIHIさんの工場跡地で、プロジェクト自体は街づくりを30年ほど進めてきた中で最後の開発として始まりました。

ハードとしての開発は一区切りですが、その後も豊洲は進化し続ける街であってほしい。そのためには何が必要かを考え、オフィスメインの物件の中にインキュベーションオフィスと、シェア企業寮という施設を整備することになりました。

豊洲は大学も、ららぽーとも、豊洲市場もあり、働く人・住む人・遊びに来る人が入り混じった街です。特定の属性に限定するのではなく、いろいろな属性の人に対してオープンで訪れやすい施設にしたいという思いから、施設要件にもさまざまな要素を入れています。

──運営パートナーを選ぶ中で、コクヨアンドパートナーズを選んだ決め手は何でしたか。

渡邊様

企画から開業後の運営まで、一気通貫でお願いできる数少ない企業である点が大きかったです。

併設するシェア企業寮との相互作用も合わせて考えられるパートナーさんは、そこまで多くありません。その中で、コクヨアンドパートナーズはこれまでインキュベーション施設に類するものを運営した実績もあったため、信頼できました。実際に運営している物件も見に行かせていただいて、これならうまくいくのではないかと思い、一緒に取り組んでもらおうと決めました。

開業1年前からのイベント開催で初動の集客に成功。初の完全委託も二人三脚で

多田様のインタビュー画像

──開業までの2年間にわたる支援の感想を教えてください。

多田様

私はプロジェクト開始後に入ったのですが、当時は週に一回、定例会議を開いていました。そこでは他社の類似事例など、いろいろな情報を教えていただけて、すごくわかりやすかったです。

企画段階から、「豊洲という街でこれからどんなことが大事なのか」「この施設をどのような人たちのために運営するのか」を考えてくれていることが伝わってきました。能動的なご提案も多く、非常に頼もしかったです。

──実際に、開業までのハードルをどう乗り越えていったのかについてお聞かせください。

渡邊様

当初一番心配だったのは、いかに施設を使ってもらうかです。いきなりオープンしても、どんな施設かわからないし、なかなか来てもらえないのではないか。そういった不安もあった中で、オープン前の認知拡大に向けた盛り上げを一丸となって作っていけたことが大きかったと感じています。

コクヨアンドパートナーズから提案を受け、開業の1年ほど前から、いろいろな企業様とディスカッションするイベントやセミナーを開いたり、一般の方向けのイベントで企業様のブースを立てたりしていました。

多田様

当社はほかにもインキュベーション施設を運営していますが、完全に委託する形式は初めてで、新しい挑戦でした。分業フローのすり合わせについても、他の事例を踏まえたうえで調整していただき、スムーズに進められています。

開業直後から個室はほぼ満室。要望に前向きに応え続ける運営体制

永尾様のインタビュー画像

──開業から約10ヶ月が経ちますが、施設全体としてどのような成果を感じていますか?

渡邊様

最初はオープンしてすぐに施設を使ってもらうのも、価値を感じてもらうのも難しいだろうという不安がありました。ただ、ふたを開けてみたら、オープン当初から特に個室はほとんど埋まっている状態が続き、利用率は当社の想定を大幅に上回っています。

施設にとって一番重要なのは、皆さんに使ってもらえることです。会員数の充実は、大きな成果として非常にうれしいですね。

──開業後の施設運営において、どのような点に良さを感じていますか?

渡邊様

変化に対して、柔軟に対応してもらえるのがありがたいです。我々も、共同運営しているIHIさんも、状況を見ながらさまざまなアイデアを出しています。新たにタスクが発生することになりますが、いつも前向きに対応してくれるんですよね。

運営メンバーそれぞれに個性はあっても、都度の要望に前向きに応えてくれる献身性は、皆さんの中で共通しているように感じます。

──変化に対応したことで、成果につながった事例があれば教えてください。

渡邊様

現在、契約形態や会員形態は多岐にわたっています。当初は料金表を設定して運用していたのですが、時間貸しで貸す想定だった部屋を月単位で借りたいというニーズが出てきました。そこで相談して、「月貸しで、何ヶ月単位で貸しましょう」と、新しい契約形態を作りました。

日々開催しているイベントも、私たちが全てを決めているわけではなく、一つひとつを工夫してくれています。当社の別の部署から「豊洲でこんなことがしたい」と話が来たときも、うまく調整して実現してくれていますね。

多田様

お客様とたくさん会話をして、ニーズを拾ってくれているのがわかります。「こういう声が上がっていて、こんな方法なら対応できそうなのですが、実行していいですか?」と、月次のレポートとともに報告・提案をいただいています。この施設をどんどん良い方向に変えていこうという姿勢が、いつも伝わってくるんです。

──運営スタッフについて、エンドユーザーの皆さんからの評判はいかがですか?

多田様

「すごく良いです」という声を聞いています。話しかけやすくて、信頼されている様子がうかがえますね。

我々も隣で仕事をする日もあるのですが、お客様から相談を受けたり、「そのイベント、やってみましょう」と企画の話をしたりする様子をよく見かけます。地道な関係性づくりができていて、お客様からもプラスの印象になっているように思います。

──契約や収支の管理面では、どのような効果を感じていますか?

多田様

契約や収支は、すべて「スペースマネジメントシステム」の中で管理されています。運営を完全にお任せしているため、直接システムの中身を見る機会はないですが、抜け漏れが少なく、お客様からのお問い合わせがあった際の連携もスムーズで助かっています。

渡邊様

毎月、施設の運営状況の報告をしていただくのですが、会議室など、いろいろな部屋からの収入もまとめて報告していただいています。施設全体の数字が、一元化されて見やすい印象です。

豊洲を、新しいビジネスが生まれる場所へ

永尾様のインタビュー画像
Photo_Kenya Chiba

──TOYONOMAの今後の展望を教えてください。

多田様

大きな目標の一つとしては、豊洲からスタートアップを送り出すことです。あとは、豊洲のコミュニティを作ることですね。「やりたい」と思った人と「面白いね」と思う人たちがマッチして新しいビジネスが生まれたりする、交流の場として育っていってほしいです。開業前から、「お隣さん」のような関係性の構築を目指していました。豊洲にいる、いろいろな属性の人たちの掛け合わせを生み出せる施設にしていきたいですね。

渡邊様

施設名に「LIFESTYLE LAB」と入れている通り、周りに住んでいる人も遊びに来た人も、気軽に訪れやすいのが施設の特徴です。企業目線でいうと、製品を一定期間置いてお客様に使ってもらえる、実証実験のイベントに参加してもらえるといったメリットもあります。

今後もいろいろな方との関わりを増やして、施設のコミュニティを広げたい。そして、入居する企業様にとっても、より魅力的な施設にしていけるような循環を生み出していきたいです。

──これからインキュベーション施設を立ち上げる企業や、運営に悩んでいる企業様に向けて、コクヨアンドパートナーズをおすすめできるポイントを教えてください。

多田様

やはり「人」だと思います。皆さんそれぞれ個性はありつつも、共通して前向きに「どうすればこのプロジェクトを良くできるか」「どうすればこの施設がもっと良くなるか」を考えて、能動的に運営してくれています。新しいことをどんどん前向きに進めてくれるのは、間違いなくおすすめできるポイントです。

渡邊様

設計を担ったコクヨとの連携も含めて、かなり早い段階から一緒に施設のことを考え、運営までしてくれるのがありがたいですね。設計の段階から、施設をどんな方向性で運営していくかについてのアドバイスもいただいていました。依頼者としては、心から安心してお任せできるパートナーだと思います。

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